次へ: 実環境での実験
上へ: 評価実験
戻る: 実験の概要
シミュレーション実験では
マイクロホンアレーは直径30cmの円周上に等間隔に3個から16個のマイクロホンを配置した。
対象音源および雑音源はマイクロホンと同一の平面上にあるとし、
雑音源の個数ならびに対象音源の方向に対する雑音源の方向の角度を表2のように変化させた。
それぞれの雑音源のパワーは対象音源のパワーに対しdBとした。
結果を
表1に示す。
各表におけるマイク数1の条件はマイクロホンアレーを用いない
場合の単語正解精度である。
全ての条件において本方法ではDSより認識性能が向上した。
雑音源が単一の場合はクリーン音声での単語正解精度89.4%に近い性能が得られ、
雑音の影響をほぼ除くことができた。
雑音源が複数の場合にもDSと比較して有効な方法であることが示された。
表 3:
単語正解精度(%)の比較(実環境)
|
マイク数1 |
DS |
本方法 |
雑音なし |
37.4 |
61.1 |
59.5 |
雑音あり |
9.3 |
34.1 |
38.2 |
平成16年3月25日