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リズム認識の問題

たとえばMIDI鍵盤入力の場合、音高情報は正確に得られるが、音価(音符の長さ) は(MIDI の時間分解能を単位として) ほぼ連続的な値として得られ、それを単純 にquantize(量子化)処理しただけでは、意図された音符は得られない。その理由 は、演奏に表情を付けるために意図的にテンポやリズムを変動させる通常の演奏 では、実際に演奏した音符長には意図した音符の正規の長さから多大な長短のず れを含むからである。よほどの熟達者ですら、メトロノームに合わせても、全音 符を16分音符の16倍の長さに正確に弾くのは困難である。例えば、図 1左のような楽譜を意図して演奏しても、量子化によって得られた楽 譜は右図のようであった。



平成16年9月23日