♪音楽情報処理♪

Musical Information Processing

目的

音楽情報処理は計算機に人間のように音楽を理解・演奏させることを目標として現在は

1.演奏情報の自動楽譜化

2.演奏の自動和声付け

の2つをテーマに、数理的なモデルを用いて研究を行っています。

この研究により、専門的な音楽の知識のない人でも簡単に採譜・作曲・編曲のできる環境を

実現したいと考えています。

研究概要 : 

1.自動楽譜化(リズム認識) :

  リズム認識では一般に閾値処理による量子化を行うが、この方法では演奏の時間的な揺らぎによる

  誤認識が多い

  そこでHMM(Hidden Markov Model : 隠れマルコフモデル)を用いて確率的にリズム認識を行う。

  これによって、

  @モデルの中に音楽のもつ様々な性質を確率により組み込むことができる

  A音長やテンポの変動による演奏の揺らぎを学習できる

  という利点がある。

2.旋律の自動和声付け :

  従来の和声付け方法としては、和音や和声進行に関する知識を規則として用いて和声付けするという、

  ルールベースの手法が広く用いられている。

  一方で本研究では、

  HMMを用いて数理的に和声付けを行う。

  HMMを用いることによって、

  @和音の変わり目を自動設計する

  A様々なジャンル・スタイルんの音楽に対応する

  等のことが新たに規則を加えることなく、同じ原理によって実現できるという利点がある。

  1. MIDIキーボードからメロディを入力すると
  2. 時間情報からリズムを認識して
  3. その曲の楽譜を自動で生成したり
  4. 和声付けをすることで編曲されたメロディをMIDIキーボードに送り返して
  5. スピーカーから実際に曲を聞くことができたりします