文字認識 (Hand-written Character Recognition)
文字認識の研究は、当研究室(前任の木村教授時代から)で長年行って来ました。 現在はオンライン手書き文字認識を、連続音声認識の手法により行っています。 米国ではすでに9割方はそのような手法を採っていると言われ、 日本では多文字種の漢字への対処を行うことは急務でしょう。 高度に発達した連続音声認識の手法を、同型の問題であるオンライン文字認識に 適用することにより、効率と柔軟性が高い手書き漢字認識手法が実現できます。
現在の研究概要
HMM(隠れマルコフモデル)によるオンライン手書き文字認識の研究 [ 川口、小場、秋良、吉本、中井、下平、嵯峨山 ]
オンライン手書き文字データ収集
関連研究プロジェクト
昨年度末に 石川県産業創出支援機構(ISICO) 平成12年度 地域産学官連携豊かさ創造研究開発プロジェクト に提案していたプロジェクトが採択され、3年間の予定で開始することになりました。 産官学の多数の研究者が結集して、革新的な情報機器開発にチャレンジします。
(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)平成12年度 地域産学官連携豊かさ創造研 究開発プロジェクト「視覚障害者のための文字コミュニケーション技術開発」
期間:平成12年7月〜平成15年3月
予定総額:1億円
研究代表者:嵯峨山茂樹
実施機関: 北陸先端科学技術大学院大学、静岡県立大学、PFU、北計工業、 石川県視覚障害者協会、石川県工業試験場
概要: オンライン手書き文字認識による入力と音声合成による出力を インタフェースとし、携帯電話 (i-mode) による文字通信を組み合わせて、 視覚障害者のための文字コミュニケーション技術を開発する。 開発する要素は
指先トランスデューサ: 指の動きをPCに伝えるためのセンサと変換素子
オンライン手書き文字認識: 指の動きからどの文字を書こうとしているか認識
音声合成インタフェース: 文字情報を読み上げ、入力を確認する
システム化: 携帯電話の i-mode を制御し、各要素を統合する
この技術は、健常者にも有用(例: 満員電車の中でのインターネットアクセスなど)であり、 モバイルコンピューティング技術、 ウェアラブルコンピュータ技術の要素技術としても期待される。
背景:
文字コニュニケーション(Eメール、Web ページ、i-modeなど)は、 いまや社会基盤。モバイル化も必然的流れ。
視覚障害者の60%は65歳以上。後天的失明(白内障など)が多い。 点字熟達者の割合は低い。
いままでの研究
HMMを用いたオンライン手書き文字認識の研究
文字の構造情報を活用した高品質印刷文字認識 [ 馬場・角谷・橋本・長谷川 ]
ニューラルネットワークを用いたデーヴァナーガリ文字認識 [ keeni ]
個人研究テーマ
現役
卒業生
研究資料(木村・下平研のみアクセス可)
文字データベース
文字認識ツール
文字認識デモ