深山 覚 / Satoru Fukayama
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東京大学大学院
情報理工学系研究科
システム情報第一研究室 博士課程 3年 - 日本学術振興会 特別研究員 (DC2)
- 研究テーマ
- Email: fukayama(at)hil.t.u-tokyo.ac.jp
興味と研究内容
- 魅力的な音楽・映像・触覚などのコンテンツは、情報が溢れるweb上において、人を集め存在を覚えてもらうための鍵になると考えられます。今も昔も素晴らしいコンテンツは人間の職人技の賜物ですが、より手軽に世の中の様々な場面で用いるために、コンテンツを機械で自動生成する方法がありえます。機械はどの程度のクオリティの作品まで自動生成できるのでしょうか?
- 動画投稿サイトの普及により、自分のオリジナルコンテンツを簡単に全世界にむけて配信できるようになりました。このことは専門技能は持たないが自作品は創って公開してみたい「潜在的クリエーター」を増やしている可能性があります。そんな人が専門家と見紛う作品を創れるよう、情報処理技術はどのようなサポートができるでしょうか?
このような興味により、
主に確率モデルとパターン認識手法に基づくアプローチで、
音楽コンテンツの自動生成とその応用に取り組み、
またその基礎となる
計算論的音楽モデルの構築、
さらに同じく確率モデルによる自動生成問題として
音声対話システムの対話制御・動作自動生成の研究を行っています。
- 音楽コンテンツの自動生成とその応用
- 日本語歌詞を入力とする歌唱曲自動作曲システム Orpheus (オルフェウス)
[pdf:2008MUS08][pdf:2010MUS07] - コードネームからの4声体和声自動生成 [pdf:2011ASJ03]
- 旋律と和声進行の間の整合性保守に基づく作曲支援システム [北原鉄郎氏と共同研究]
- ピアノ演奏の自動表情付け [金泰憲氏と共同研究]
- 中国語歌詞の四声に基づく中国語学習支援 [秦思為氏と共同研究]
- 日本語歌詞を入力とする歌唱曲自動作曲システム Orpheus (オルフェウス)
- 計算論的音楽モデル
- 局所経路制約を用いた非和声音規則の数理的定式化 [pdf:2009MUS07]
- 対数線形補間に基づくメロディ・和声・調・拍の条件付き確率の統合モデル
[Emmanuel Vincent氏と共同研究] - リズム木構造仮説に基づく楽曲のリズム解析 [中野拓帆氏と共同研究]
- 音声対話システムの対話制御・エージェントの動作自動生成
- 擬人化エージェントの発話時動作生成 [小谷田雄一郎氏と共同研究]
- マルチモーダル入力に基づくユーザの興味判定 [久保伸太郎氏と共同研究]
- 割り込みを許容するエージェントとの対話制御 [盧迪氏と共同研究]
経歴
- 2003年3月 岡山白陵高等学校 卒業
- 2003年4月 東京大学教養学部 入学 (理科1類)
- 2005年- 和声・対位法を川崎絵都夫, 國越健司の両氏に師事
- 2008年3月 東京大学理学部 地球惑星物理学科 卒業
レシーバー関数を用いた地震波形の解析に基づく富士山体直下のプレート構造の解析
(東京大学地震研究所 武尾実研究室)
- 2010年3月 東京大学大学院 情報理工学系研究科 修士課程 修了
機能和声理論に基づく確率モデルによる旋律の自動生成と自動和声付けの研究
(システム情報学専攻 嵯峨山/小野研究室)
- 2010年4月 東京大学大学院 情報理工学系研究科 博士課程 入学
- 2011年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC2) 採用
所属学会・役職等
- Institute of Electrial and Electronic Engineers, IEEE
- 情報処理学会 (学生会員)
- 電子情報通信学会(学生会員)
- 音響学会 (学生会員)
- 音楽知覚認知学会 (学生会員)
- 先端芸術音楽創作学会 運営委員(2010-2011)