以上は単旋律の場合であったが、多旋律あるいは和声の場合も同様な扱いができ る。まず、MIDI信号の全ての声部にわたって ``note-on'' の間隔(IOI)の時系列 を得る。音長やリズム単語のモデルもそれに対応して学習しておく。前節と同様 の原理により、全ての声部にわたるリズム譜が推定できるから、各音の継続時間 を考慮して同時発音を推定し、多声部の楽譜を得ることができる。
さらに、多声部構造をそのまま確率モデルとして扱う手法を開発中である。
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