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結果と考察

音声認識実験の結果を表1に示す. OGR-DSはマイクロホンの配置を変え重みを付けただけの簡単な方法にも関わらず, 認 識率を向上させることができた.

10dB雑音環境下において, マイクロホン5個を{0cm-6cm-12cm-18cm-24cm}に配置 したDSの認識率が46.9$\%$であった. これに対し, OGR-DSはマイクロホン4個で認識率$51.1\%$となり, さらにマ イクロホンアレーの規模も6cm小さい.

このように提案手法によりマイクロホン数を少なくし, マイクロホンアレーの規 模を小さくすることが可能となった.

今回の実験条件において, 各マイクロホンの重みは, 0cmと3cmに配置されたマイ クロホンの重みを0.3とし, 12cmと18cmに配置されたマイクロホンの重みを0.2と したものが全200文中193文にのぼった. このことから, 重みの定式化ができれ ば処理速度を向上させることができると考えられる.


表 1: 認識率(単語正解精度)の比較(DS, OGR-DS:マイクロホン4個)
SNR 1 microphone DS OGR-DS
$\infty$ dB 89.3% -- --
20 dB 62.4% 78.2% ${\bf 79.3\%}$
10 dB 19.4% 39.4% ${\bf 51.1\%}$
5 dB 9.0% 16.6% ${\bf 25.3\%}$



平成16年3月25日